少しハッカソン疲れして、最近はハッカソンお休み中だったのですが、トマト好きとしては出ずにいられないということで参加してきました。
参加して、ホンダの小林三郎(エアバックの開発者)の次の2つの言葉を思い出しました。
「イノベーションは若者からしか生まれない」
「スペシャリストはイノベーションリーダーにはなれない」
私の場合、このアイディア、この時間、このメンバーならここまでは固くて、このあたりにリスクがあると、無意識に計算してしまいます。
それが無意識のブレーキになって突き抜けられない。
突き抜け感を得られるまで、これからもちょいちょいハッカソンに参加しようと思いました。
1日目 アイディアソン
- 午前:オリエンテーション、キーノートスピーチ、技術紹介、食材紹介
- 午後:課題討議、課題解決のアイディアだし、ピッチ、チーミング
- その後、Hack!、その後、トマト料理で懇親会
という流れ。
アイディアソン
アイディアがあまりソフトウェアよりではなかったのが印象的でした。
優勝したチームのアイディアはトマト売り場に、その日のトマト情報をしゃべって教えてくれるトマト大使キャラクターをつくるというもの。
私が参加したのは、トマト王子ことトマト生産者大畑さんのアイディア。
数ある高知のブランドトマトをコンプリートするために、食べて記録したり、現地にいってスタンプラリー的なことをするアプリ。
アイディア交換のときにお話した自分のアイディアを取り入れてくれていたので迷わずこのチームに参加しました。
チーム構成
リーダー(トマト生産者)
プランナー:1名
エンジニア:2名(私含む)
エンジニア兼料理:1名
最終的なアイディア
高知トマト八十八箇所 〜トマト博士の通った道〜
- 地図のうえに、高知のブランドトマト約50種類があって、タップするとコメントや写真を記録できる
- 各ブランドトマトごとに、記録するとレベル1、誰かにシェアするとレベル2になる
- 1種類のトマトでもレベル2になると、御朱印帳がもらえる
- 高知のブランドトマト(約50種類)をすべてレベル3にすると、高知県がトマト博士に認定してくれる
1日目のHack
開発方針は次のとおり。
- 地図はGoogle Map
- バックエンドはNiftyのmBaaS
- HTML5/CSS3/JavaScriptでつくってMonacaでモバイルアプリに変換
もう1名のエンジニアがネイティブのiOSアプリの方が得意だったのだけど、私ができないのでHTML5にしてもらいました。
1日目でmBaaSからとってきた情報をGoogle Map上にのせるところまでつくり、MonacaでiOSアプリに変換するところまで完成。
並行して、カメラで写真をとって、Data URIに変換する(mBaaS上に保存するため)ことろも完成。
Google Map上にD3.jsで画像をのせるところに時間がかかりましたが、想定の範囲内だったのでOK。
懇親会の後、うちに帰って、画像をクリックしてモーダル画面を起動してコメントや写真をmBaaSにアップするところをつくりました。
2日目 クック&ハッカソン
2日目は作業が14:00までと短いので、機能を追加していくよりも、デザインを少し調整したり、料理をして実際にアプリを使ってみたいなぁと思っていました。
ところが、バグがいくつかみつかり、バグFixに時間が。。。
さらに、MonacaでiOSアプリに変換したら、まったく動かなくなっている!
最終的にはMonacaで1からプロジェクトをつくりなおして、解決しましたが、かなり時間のロスがありました。
並行してメンバーがトマトパンやおいしいトマト料理を作ってくれていたのですが、ほとんど会話ができませんでした。
2日目はもう少しメンバーと会話しながらアプリのコンセプトを成長させたかった。。。
発表・審査・表彰
発表はパワポではなく、模造紙くらいの大きさのポストイットで。
あえてアナログの紙でプレゼンというのもよかったですし、メッセージの伝え方もうまくて、同じチームなのに聞いていて楽しかったです。
デモもとどこおりなくでき、審査員の反応もまずまず。
アプリづくりという意味では一番しっかりしていると思ったので、もしかしたら賞も狙えるかもと思いましたが、残念ながら何も賞はもらえませんでした。
優勝したチームは、実際のトマトにプロジェクションマッピングで顔をつけて、トマトの紹介をするというもの。
凝った作りこみはないけれど、実際のものが目の前にあってインパクトがあるし、かわいいし、審査員が言っていたように、すぐにでも全国のスーパーで使えるので優勝は納得。
感想
1日目の懇親会やHack中に生のトマトやトマト料理をたくさん食べられたので、トマト好きとしては、本当に楽しめました。
日本酒にあうトマト料理のアイディアも考えていたので、それを試せなかったのは少し残念ですが。
技術的には、mBaaSとMonacaを使って短時間でスマホアプリをつくるのは良い経験になりました。
反省点としては、開発にもっと非エンジニアを巻き込んで、自分の壁を壊してもらって、もっとおもしろいものにしていく必要があると感じました。
身内へのダメ出し
とてもよいハッカソンだったのだけど、身内が主催をしているので、あえてダメ出ししてみます。
説明が長い
高知、ハッカソン、トマトと内容自体が多いのでしかたないのかもしれませんが、ギュッと凝縮してほしかったです。
あえて全部伝えずに、Hackの最中にコミュニケーションとってもらうようにしてもよかったのではないでしょうか。
説明がくどい
コンサルの職業病だと思いますが、手法などの説明がくどかったです。
価値は説明をうけて感じるものではなくて、やってみて感じるものなので、説明は最小限でよかったのではないでしょうか。
やった後に、あれってどんな手法なのかを参加者から聞かれるくらいが一番ちょうどいいし、かっこいいと個人的には思います。