2014年4月5日土曜日

「UX、デザイン思考、リーンスタートアップのためのインタビュー入門」に参加しました

UXD/HCD ワイワイCAFE「UX、デザイン思考、リーンスタートアップのためのインタビュー入門」@株式会社アイ・エム・ジェイ 本社 青葉台カフェ

UI/UXに限らず、業務システムの業務ヒアリングなどでも使えるとてもよいワークショップでした。

v=f(x):「ユーザーの声を聞くべからず」

ユーザーインタビューなのに、ユーザーの声を聞いてはならない。
それはなぜ?
ユーザーの声は、ユーザーの体験をユーザーが分析したものだから。
v=f(x)のvはボイスで、xはUX。
UXを素人であるユーザーが分析した結果であるユーザーの声を聞いてはならない。
ユーザーの体験そのものを理解し、我々が分析しなければならない。

弟子入りゲーム

アンケートもグループインタビューもユーザーの声を聞く手法。
では、どうやって、ユーザーの体験そのものを知るのか。
その答えが「弟子入り」。
ユーザーを師匠と見立て、弟子になったつもりで聞く。

基本

基本は次のとおり。
  • クローズド質問(Yes/Noで答えられる)ではなくオープン質問(体験を自由に語ってもらう)
  • 文脈をクリック(気になるところがあったら、そこを掘り下げる)
  • 意見や判断を聞かない
  • 仮説検証(こうだったらどうします?)はダメ、体験を聞く

ゲーム1回目(5分で3センテンス正解)

師匠(ユーザー)と弟子(インタビュアー)に分かれます。
師匠は、ユーザー体験がA4で4ページくらい書かれたスクリプトを読んで、ユーザーになりきる。
弟子は、インタビューをして、師匠の体験をインタビューして書き取る。
さて、どのくらい聞き取れるでしょうか?
私はボロボロで3センテンスしか正しく聞き取れませんでした。

ゲーム2回目(10分で15センテンス正解)

インタビューの仕方を少し教わります。
コツは次のとおり。

  • 占い法はダメ(当てに行かない)
  • 次は何をします?と聞いていく
  • ある程度いったら、戻って、その前は何をします?と聞いていく
  • 知ったつもりにならない

これを聞いた後、やり直したら、びっくりするくらい正しく、多くスクリプトを読み取れました。
1回目の後だし、時間も倍になっているので当たり前ではありますが、コツを意識するだけで、圧倒的にやりやすくなりました。
(1回目はアンチパターンの「占い法」でいってしまっていました。。。)

インタビュー設計

KJ法


聞きたいことリストをKJ法で整理します。
KJ法はおなじみですが、少し誤解があるそう。

  • 似たものを近くにするとき、今、貼られているカードの中での相対的な距離で考える
  • トップダウン的思考になるので見出しを先につけてはダメ、あくまでボトムアップ思考
  • 縦横整列させず、空間をめいっぱい使う

写真は私のチームの成果物です。

シーケンス+質問を考える


次に、インタビューのシーケンスを考え、見出しと聞きたいことを一列に並べます。
その後、質問を考えます。
質問は、弟子入りゲームで学んだことを活かして考えます。
写真は私のチームの成果物です。
※見出しのカードの字体が素敵でしょ。チームにたまたま不思議書体女子がいました(^^)

懇親会

懇親会が熱かった!

リアルタイムドキュメンテーション


リアルタイムにドキュメンテーションする方法らしいです。
1チームが実験台になって、スタッフに観察+リアルタイムドキュメンテーションされ、これを使ってふりかえりが行われました。
カードの分類は以下のとおり。
  • 黄色カード:事実の記録
  • 黄色カードに赤い枠:講師の言葉
  • 青カード:観察者の主観(気になったコト)
  • 青ミニ付箋:残念な点
  • 赤ミニ付箋:よかった点
これを観察者が説明して、観察されたチームが反論するというもの。
はじめてみたのですが、とても面白かったです。
でも、やるのはちょっと難しそう。。。

アプリデモ

UI/UXの賞をとったIMJさんの子供向けアプリ。
本当に、UI/UXが考えられたおもしろいアプリでした。

メンタルモデル

書籍「メンタルモデル」の訳者の1人、羽山祥樹さんによるメンタルモデルの解説。
その解説に、今回の講師の樽本さんが割り込んでディスカッション。
熱かった!
ちなみに、メンタルモデルは「ユーザーが期待、想像するもの」的なメンタルモデルとは別。
行動観察ではなく、インタビューから読み取るものなのでメンタルモデルと名付けられたそう。
混同するからよくないよね。

2014年4月4日金曜日

PI勉強会#1「Selenium勉強会」


@テラインターナショナル

記念すべき第1回は、2013年12月1日に大盛況のもと行われた、システムテスト自動化カンファレンス2013 ハンズオン「実践で学ぶ、効率的な自動テストスクリプトのメンテナンス」のコピーです。

こんな良質なコンテンツをフリーで公開しちゃうなんて、STARありがとう!
コンテンツ作者のTRIDENT伊藤さん、ありがとう!

以下、オリジナルコンテンツに対して、私なりにちょい足しした内容をメモしておきます。

メソッドチェーン

SHIFTの玉川さんに教えてもらいました。ありがとうございます。

模範解答では、以下のようになっています。

pageObject.method1(foo);
pageObject.mothod2(bar);
・・・

これより、次のようにメソッドチェーンで書いた方が美しいコードになります。

pageObject.method1(foo)
               .mothod2(bar)
                ・・・

SpockとGebの紹介

※Gebはきょんさんに紹介してもらいました。ありがとうございます。

ハンズオンはJUnitですが、Spockの方が書きやすい。
Groovy, BDDとか言うと、何だか難しそうに思えるけど、実はSpockを使った方が簡単ということを伝えました。
口頭だけなので、どこまで伝わったかわかりませんが。。。
JUnit実践入門もとってもおすすめしたので、どっちやねん!って感じだったかも。。。)

Gebは、JQueryライクに要素をとれてスッキリ楽々なことと、値の入力、取得がほとんどのコントロールで同一なので、むしろSeleniumより覚えること少なくて楽だということを伝えました。
こちらも伝わっていればよいのですが。。。

データ駆動とキーワード駆動の紹介

※もし、間違ってたら、誰かやさしくコメントください。



キーワード駆動(もどき)のデモ

※あくまで、もどきです。

これは結構ウケました。
えー、こんな簡単に、こんなことまでできちゃうのー的な(^^)


pages配下:テスト対象のコード
src/test配下:テストコード
(KDTcore.groovyがコアのコード)

※Groovyの環境設定はREADME.mdを参照してください。