2017年5月30日火曜日

「Mesos Meetup Tokyo #1」に参加しました


「Mesosってなに」からデモもあって初心者にとってはとてもわかりやすいMeetupで、非常に勉強になりました。資料だけでなく動画もイベントページで公開とのこと。すばらしい!

Opening、会場説明


Mesos User Groupsは世界で25都市が登録。Mesos Conなどが開催されている。
Mesos User Group Tokyoは、2ヶ月に1回位勉強会を実施予定。

Mesosは、2009年の論文からスタートし、2016年頃にコンテナ技術の発展とともに盛り上がり始めた。今、最も注目されている技術の1つ。

Mesosってなに



質問「Mesos使ったことある人?」 => 半分くらい

Apache Mesosの概要


仮想化環境のシステム管理では、クラスタのリソースを効率的に管理するのが難しい。今までは、クラスタは組めても、クラスタ個別の最適化まで。
データセンターのリソース全てを管理するのがMesos。Lunuxカーネルのリソーススケジュールと同じ原理でデータセンター全体を管理する。

Apache Mesosのメリット


これまではクラスタ個別の管理のため、リソースの有効活用に限界があったが、Mesosを使うと、データセンター全体でリソース配分ができ、データセンター全体で最適なリソース配分ができる。

Apache Mesosの生い立ち


2009年の論文がスタート。
2010年にはTwitterが使い始める。
2011年にMesosという名称になり、データセンターのリソース最適化というコンセプトになる。
2013年にMesosphereという会社が立ち上がる。
2016年にコンテナオーケストレーションが盛り上がり、その1つとしてMesosも盛り上がりはじめる。

Apache Mesosの主な特徴


http://mesos.apache.org/


  • LINEAR SCALABILITY
  • HIGH AVAILABILITY
  • CONTAINERS
  • PLUGGABLE ISOLATION
  • TWO LEVEL SCHEDULING
  • APIS
  • WEB UI
  • CROSS PLATFORM


Mesosの導入企業


airbnb, NETFLIX, UBER, Twitter, yelpなどモダンなサービスの多くでは既に採用されている。

Apache Mesosのアーキテクチャー


基本はこの3つ。

  • Mesos Masters
    マスターはスレーブのタスク調整と管理を行う。スレーブ、フレームワークを管理し、リソースの割り当てと最適配置を行う。冗長化構成が基本で、ZooKeeperを用いて冗長化を実現している。
  • Mesos Slaves
    スレーブはどれだけタスクを処理できるかをマスタに報告し、マスタからの要求に応じてタスクを実行する。タスクの1つ1つをコンテナ化して実行するため、コンテナオーケストレーションの技術と言われることがある。
  • Framework
    ユーザーが利用するインターフェイス。SchedulerとExecutorで構成される。SchedulerはMesosマスターへのJobの登録を担当し、オファーを処理。Executorはタスクをs実行するスレーブ上のプログラム、コマンドなど。DevOps tooling, Long Running Services, Mechine Learning, Big Data Processing, Batch Scheduling, Data Storageなどの分野で多くのツールがMesosに対応しており、Mesosのフレームワークとして用いることができる。


重要なフレームワーク



  • Marathon
    長期実行アプリを起動するよう設計されたフレームワークの1つ。Mesosを使うならMarathonも使うというくらい定番。コンテナオーケストレーションには必須。


  • Chronos
    バッチアプリを起動するように設計されたフレームワークの1つ。Airbnbによってcronの代わりに開発されたフレームワーク。

Mesosphere DCOS


Mesosをカーネルとするならば、MesosphereはデータセンターOS。Mesosの上にMesos SDK, Marathon, Chronosが乗っている。MEsosphere Enterprise DCOSは、Enterprise製品としてのMesosのディストリビューション。
Mesos単体ではカーネルレベルなので活用が難しい。MesosphereにはOSS版もある。

MesosとDCOSで実現できるあんなことこんなこと


Mesosのデモ。
MesosはThoughtWorks Tech Radar Vol.16でも紹介されている。

AWSからDC/OSをインストール


https://dcos.io/install から。
入力項目はほとんどない。お金がかかるので注意。

クラスタ環境へのアクセス方法いろいろ


ブラウザからのアクセスが簡単。慣れてくるとCLIが便利。

サービスの起動方法いろいろ

  • App JSON
    JSONでサービスを定義してコマンド1発で起動できる。
  • Universe
    GUIでパッケージを選択して簡単に起動できる。

コマンド1発でAzure上にDC/OS環境を作る方法


https://www.slideshare.net/ToruMakabe/1azuredcos

Azure上にDC/OS環境を作るデモ。
先程のプレゼンでAWSは15分だったけど、Azureはコマンド1発でいける。10分以内でできる。 => 今回は7分41秒で成功!

Azure Container ServiceはIaaS+。Managed PaaSではない。インフラとDC/OSの環境構築を楽に早く作る仕組み。DC/OS、Kubermetes、Docker Swarmを選択可能。




Mesos・DCOS Deepdive(English)


データセンターは、ハード、OS、アプリという単純な構造から変化している。マイクロサービスによって柔軟で、効率的で、頑強で、個別にスケールできるより複雑な構造になっている。アプリの言語の種類もバージョンも違う。全てがコンテナの上で動く。

データ処理は、バッチ、マイクロバッチ、イベントプロセッシングと変化している。イベントプロセッシングはマイクロ秒のレベルの高速処理。

Apache MesosはTwitterが採用し、今ではApacheのトッププロジェクトで、多くの先端企業が採用している。

DC/OSはモダン分散アプリケーションを可能にする。コンテナ上のマイクロサービスとビッグデータ分析を実現する。

ユースケースの1つ。esriはScalaでイベントソーシング、Kafkaでメッセージブローカー、Spark、Elasticsearch、JavaScriptの地図アプリというスタックで処理をしている。=> デモ

設定変更、バイナリの変更、クラスターのメンテナンス(バックアップ、リストア、再起動)などを管理することができる。

多くのコンテナで動くサービスにおける、モニタリング、ログ分析、アップグレード、障害対応、トラブルシューティングなどの課題に対処できる。

DC/OSの中のクラスターは他のクラスターからアクセス可能な仮想IPを持つ。DNSが仮想IPを指し示すことでServieに名前でアクセスできる 。

LT: おぷすた開発者がDC/OS on OpenSUSEでMesosに入門してみた的ななにか


Meoss, DC/OSをOpenSUSE(Linux)上で動かす。OpenSUSE, VirtualBox, Vagrant, DC/OSとインストール。 いろいろ大変だけど、なんとか動くよ。

LT: RancherでMesosクラスタをデプロイしてみる的ななにか


Rancherを使ってMesosを簡単に立ち上げるデモ。Rancherはコンテナ環境を管理するためのOSS。RancherでGUIでコンテナを立ち上げて、監視もできる。
Rancher ♡ Mesos

LT: サービスカタログと夏フェスにまつわるなにか


https://www.slideshare.net/cyberblackvoom/ranchermesosmarathon?next_slideshow=1

初心者が、Mesosを学ぶための情報紹介。

  1. Mesosってなに?のリンク集。
  2. RancherとMesos。Rancherにはオーケストレーション環境を簡単に構築できる環境テンプレートがある。Mesosも。本家のカタログもコミュニティのカタログもある。
  3. Rancher, Mesos, Marathonをつくる手順。



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