優秀なエンジニアといってもレベルはいろいろあるけれど、ここでは、仕事をする中で、複数の人から「あの人は優秀」と言ってもらえるという基準で考えてほしい。
どれも、普通のことだけど、この普通のことを続けるかどうかで大きな差が生まれるのだと思う。
大切なプロジェクトから去るにあたり、後を任せる若い2人に向けてこの気づきをシェアしておく。
技術書を読む
昔、先輩にこんなことを言われたことがあった。
気になった本があったらすぐ買え。
積読でもいい、わからなくてもいい、はずれでもいい。
後から役に立つものもあるし、ずっと役に立たないものもある。
それでも気にせず、気になった本があったらすぐ買え。
結局、本が一番学習のコスパがいい。
若くてお金がないうちは、ハズレの本を買ってしまうと損をしたと思ってしまうかもしれないけれど、トータルで考えると決して損をすることはない。
勉強会にでる
勉強会にでるだけで優秀になるということはない。
勉強会のよいところは、新しい技術のキーワードをひろえたり、ファーストステップを楽しくクリアできることと、社外の優秀なエンジニアとのネットワークが築けることだ。
単純に、楽しいのでモチベーションがあがるという効果もある。
知識があまりないうちは、有名そうな勉強会やカンファレンスにでてキーワードを拾ってくるだけでいい。
ハンズオン勉強会があれば、積極的にでるといい。
新しい技術を学ぶときは、ハンズオン勉強会にでると、変なところでつまずいて嫌にならないのでとてもおすすめだ。
まずは、勉強会の情報をチェックできるようにすることだ(dots.とかを使って)。
実際にサービスやツールをつくってみる
学んだことを活かして、小さくてもいいから、サービスやツールを自分でつくってみると、世界が広がる。
何をつくっていいのかわからないのなら、ハッカソンにでてみるのがおすすめだ。
初心者歓迎のハッカソン(はじめてのハッカソンとか)もあるので、臆せずに飛び込むといい。
自分で何か思いついたら、大したものでなくても、似たようなものがあっても、気にせずにとにかくつくってみる。
学習という意味では、車輪の再発明は決して悪くない。
必ず得るものがある。
コミュニティにとびこんでみる(ウィークタイズ)
興味をもって学んでいくと、気になるコミュニティがでてくる。
そのときは、自分の実力なんて気にせずにとにかくドアをノックしよう。
多くの場合、優しく受け入れてくれるし、強く束縛されることもない。
最近では、こういった弱い結びつき(ウィークタイズ)がとても重要だということがわかってきているらしい。
ワークライフシナジー
そんなことをやっていると、ただでさえ忙しいのにプライベートの時間がなくなってしまう。
ワークライフバランスといって、ワークとライフを分けてバランスをとるのはエンジニアには難しい。
その代わり、エンジニアはワークライフシナジーをしやすい。
今やITはライフと密着しているので、エンジニアとして成長すると、ハッカソンにでてライフを楽しくするアプリをつくったり、自分で自分の趣味に役立つアプリをつくったりできる。
ワークでもない、ライフでもない、ワークとライフが混ざりあった領域をつくって楽しめるエンジニアになるのが一番だと思う。